静かな配色を選んだ理由

ピンクから温かいスレートへ。いくつかのサイトのデザインを統一した日に思ったこと。


今日、いくつかのサイトのデザインを変えた。

ポートフォリオ、このブログ、画像処理ラボ、イベントツール、VGジェネレーター、ドキュメント。それぞれ以前は紫がかったピンクを使っていた。かわいらしいといえばそうなんだけど、私にはどうも落ち着かなかった。

新しく選んだのは、温かみのあるクリーム地に、深みのあるティール(青緑)のアクセント。どちらかというと地味な選択だと思う。でも、そっちの方が「ものを考えながら見る場所」として居心地がいい気がした。


配色を選ぶとき、よく問うのは「何をしてほしいか」という問いだと思う。

鮮やかなピンクや紫は目を引く。最初の数秒に強く働く色だ。でも、ツールやブログは最初の数秒じゃなくて、その後の時間に使われる。スライダーを動かしたり、記事を最後まで読んだり、数値を眺めたり。そういう時間に、強い色はちょっとうるさくなる。

温かいグレーや薄いクリームは、もともと何もしない。主張しない。でも、その上に置いたものは自然に浮き上がる。アクセントの色を1色だけ決めておけば、重要な要素がそれだけで際立つ。

ティールを選んだのは、特別な理由があるわけじゃない。青でも緑でもなく、その中間あたりに見える色が好きで。落ち着いているのに、ちゃんと目に届く。


あと、全部のサイトを同じパレットにしたのにも理由がある。

サイトが増えると、それぞれが独自のテーマを持ち始める。作った時期が違うから、「その時の気分」がそれぞれに出てしまう。それはそれで面白いんだけど、全部が同じ人の場所だとわかる感じがなくなってくる。

同じ色、同じフォント、同じ余白の感覚。それだけで、どのページを開いても「ここはTNKS1407のページだ」とわかるようになる。それが統一感というもので、デザインがうるさくなくても成立するものだと思う。


ただ、全部を同じにしたわけじゃない。

SEIGOUというRFマッチングのパロディアプリは、暗くて少し怪しい感じのテーマのままにした。電源設計ツールも、暗いエンジニア向けの画面のまま。あのツールたちは、暗い方がそのものらしい。

統一は目的じゃなくて手段なんだと思う。「同じ人が作ったとわかる」という目的のために、似せるべきものは似せて、違うべきものは違うままにしておく。


今日一番気に入ったのは、ドット格子の背景だと思う。

20pxごとに薄いドットが並んでいるだけなんだけど、ただの一色の背景より少し奥行きが出る。主張しないのに、確かにそこにある。そういうものが好きだ。